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2025年12月24日 (水)

3つのドイツ民謡「夜汽車にのせて」~夜汽車・さよなら・別れの歌(ムシデン)/ J.K.メルツ~植木&はせがわ編

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https://youtu.be/GHsyMvFkZFU

3つのドイツ民謡「夜汽車にのせて」
 ~夜汽車・さよなら・別れの歌(ムシデン)
   J.K.メルツ~植木&はせがわ編

演奏:植木和輝 長谷川郁夫
楽器:ゲオルク・シュタウファー作(ウィーン)
プライムギター&テルツギターともに1830年頃の作です。

メルツの「かっこう」をご存知ですか。現代ギター社からも楽譜が出ていますが、オペラのアリアや器楽作品から民謡まで19世紀当時の愛好家のみなさんが弾きたくなりそうなレパートリーを136曲もアレンジして2分冊でまとめた曲集です。現代でもスクリーンミュージックとか歌謡曲とか唱歌とかをまとめた曲集がありますが、古今東西ギターを弾く人は大好きな曲を自分の楽器で奏でたいという気持ちがあったのだなぁ、とあらためて気づかせてくれます。
どれも短く簡素にまとめられているので、中には「これ、イイ曲なんだけどどうしよう(全16小節とか)」と思うようなものもあり、まあそれらは部屋でそっと楽しんだり、何曲かまとめて情緒を楽しむメドレーを構成してみたりするのですが、今回はそれの二重奏版を作りました。
つまり、元の楽譜はメルツ編による独奏版なのですが、それをテルツギターが弾くときはプライムが伴奏的な音型を、プライムが弾くときはテルツが伴奏的なことをしよう♪ と打ち合わせながら、デュオに仕立てていったということです。
特に大それたこともないし楽譜も作ることなくやったのですが、出来上がってみると19世紀ギター&ガット弦、指頭奏法の音色と相まって何ともホッコリと、これぞビーダーマイヤー的な世界といえるものが浮かび上がってきたように感じました。まるで絵本の中に飛び込んだような気分。
曲は日本でも良く知られた「夜汽車」「さよなら」「別れの歌(ムシデン)」の3曲。夜汽車が次の曲(駅)に誘うようなメドレーとし、「夜汽車にのせて」というタイトルを付けました。

慌ただしい年の瀬にも、どうかゆったりとしたひとときを…。

今回選んだ3つの曲について
「夜汽車」ドイツ語:Wenn ich ein Vöglein wär(もし私が小鳥であったら)
原詩では「もしも私が小鳥ならば/そして二つの翼があれば/あなたの処へ飛んで行く。/でもそれはできない/ここにひとりで残る」と歌われる恋愛の歌ですが、日本では「いつもいつも/とおる夜汽車/しずかなひびききけば/遠い町を思い出す」と郷愁を感じる詩が付けられています。

「さよなら」ドイツ語:Winter ade !(冬よさらば!)
日本では幼稚園で「さよなら さよなら/これできょうは/おわかれしましょ/みなさんさよなら」と歌われるお帰り時ソングですが、原詩はこんな感じ・・・「冬よさらば/別れはつらい/だが冬との別れは/心を笑顔にしてくれる」つまり、世に「別れ」とはつらいものだけれど、冬に関してはまったく別っ!冬とは早くおさらばしたい、もう春になってくれ!と、ちょっと大げさで冗談交じりなものでした。

「別れの歌(ムシデン)」ドイツ語:Muss i denn
日本では卒業式の時によく歌われ、日本語歌詞は「さらばさらばわが友/しばしの別れぞ今は/身は離れ行くとも心はひとつ/いつの日にかまた会いみん/幸(さき)くませわが友」でしたね。わたしもこの曲には胸にツンとくるような思いがあります。ドイツ語原詩の方はというと、修業のために土地を離れる若者が恋人に帰ってきたら結婚しようと約束するような内容になっています。

テルツギターは
わたし(はせがわ)が持っている方のギターですが、通常のギターよりも小型で3フレット分高い音程を発するギターです。19世紀に考案され、こうした重奏で愛好されました。

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