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2026年1月

2026年1月21日 (水)

記念のギターという喜び~長沢仁美ギターのこと

二十四節気の大寒だった昨日、山梨県は富士川の山中にある長沢仁美ギター工房に伺ってギター引き渡しの儀をおこなってまいりました。
実はわたしの還暦を記念するギターをお願いしてあったのです。長沢さんにはいつかわたしのギターを作ってほしいと思いつつ年月が過ぎていましたが、このタイミングが良いきっかけとなりました。このギターは誕生日がわたしと一緒(1/14)です。還暦だから干支も一緒ですネ(^o^)丿❤ 長沢さんは工房に古くからあるとっておきの材料を厳選して丹精込めて作ってくださいました。あぁ新作のギターなんていつ以来でしょう、これはまた格別に嬉しいものですね。
このギターはわたしにとって弾くたびに、眺めるたびにきっと「人の縁」「木の力、自然の力」「人生と時間」・・・こんなことに思いをめぐらせたり、それらに感謝するスイッチとしても存在してくれるような気がしています。
音はまだ出来たてですからナマっぽい感じはありますが、高音は優しく、低音は深々といい音でよく鳴ってくれます。ただね、ギターの側からも「あなたが最初の主人?フーン、どいういう音をお出しになるの?」とこちらの様子を伺われているような感じもあるんですよ(笑)。まずはブレークインをしっかりしないといけませんね。
ギターはわたしたちよりずっと長生きです。このギターもこの世に存在する限り、いつまでも誰かに愛奏されることでしょう。わたしはこのギターが生まれるきっかけを作った人、そして最初に音を響かせるファーストオーナーとして、これから丁寧にその役割を果たしていきたいと思います。

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工房の応接室にて。
この度は素敵なギターをありがとうございました。向かって左がこのギターを作ってくださった長沢仁美さん、右は二代目の連(れん)君。

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弦長640mm、ドイツ松の表板とブラジリアンローズの横裏板、それとメイプルのブリッジでお願いしました。これらはどちらも40年以上前に入手された材料とのこと。表板は割材の証であるハーゼが全面によく出ています。有名ギターを模した○○モデルということはなく長沢オリジナルですが、内部構造としてはきわめて伝統的なものです。長沢ギターとしては少し小さめの型枠のボディとなり、まとまりの良い響きかつ、構えやすく感じました。

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長沢さんのヘッドデザインはここに富士山が入るのですが、今回は特別なアレンジとしてシルエットはそのままに富士山のかわりに中央にメイプルを配してもらいました。このメイプルはブリッジと同じ材料から取っているとのこと。
このシルエットって「かぜかまえ・かぜかんむり」から来ているのかな?富士山を渡る風みたいなイメージとか。今度行ったら訊いてみます。

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長沢ギターのオリジナルヘッド(富士山)はこんな感じです。

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手の込んだ口輪のデザインですが、これは長沢ギターのスタンダードで特徴のひとつになっています。

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今回の目玉はメイプル製のブリッジ。実はわたしのカミさんのギター(Kazuo Sato’93)がメイプルのブリッジなのです。・・・で、そのきっかけになったのが現ドイツ在住のわたしの師匠=吉田佳正先生がメイプルのブリッジを持った愛器D.J.ルビオをリペアのためKazuo Satoさんお預けしたことがきっかけとなってそのタイプを製作されたらしく、この先まで話すと長くなるんで割愛しますが(笑)、メイプルのブリッジには強い縁を感じています。効果としても、反応の速さと太く伸びやかな音色を実現していて魅力的と思います。

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いいマシンヘッドでしょう(^o^)丿
ナットと指板のポジションマークはアイボリー製ですが、印鑑を扱う仕事をされていた生徒さんから譲ってもらった材料を使っています。長沢さん曰く「硬さのある、良い材でした」とのこと。この生徒さんは長い付き合いだったんですけどね、膝が痛くなってしまって教室に通うのが困難になってしまい、残念ながら昨年退会されたのですが元気にしているかな。連絡してみようと思います。
うしろの金色ケースはわたしの生徒さんの形見としていただいたものなんですが、生前には彼の還暦ギターを収めていました。わたしが当時「この金色のケースがいいよ」ってオススメしたのです。わたしのギターを入れてみるとちょうどピッタリだったのでこれを使わせていただこうかなと思っています。

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製作中の様子もこんな感じにいくつか写真を送っていただきました。横裏板は工房で選ばせていただきました。一番黒っぽいやつを選びましたよ(^^)

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こうやって、ていねいに愛情をかけて作って下さったと思うと胸が熱くなります。

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記念日にこうしてギターを作ってもらうというのは良いものです。
今回の経験で強く実感しました。
ギターを愛するみなさんにも是非おススメいたします(^^)/

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2026年1月15日 (木)

おかげさまで!


https://youtu.be/av2k4rU8MJ4

おかげさまで、無事に還暦を迎えることができました。

記念に2分弱の動画を作ってみました。

これまでご縁のあった全てのみなさまに感謝申し上げます。

これからも楽しくギターと音楽に取り組んでまいります。

どうぞ、今後ともよろしくお願いいたします。

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2026.1.14
長谷川郁夫

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2026年1月 4日 (日)

日本民謡メドレー ソーラン節~相馬節(相馬盆唄)~八木節 / 江部賢一 編 2025年 立川市ギター倶楽部 定期演奏会より 指揮:長谷川郁夫

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https://youtu.be/fjVj790hs5o

2025年 立川市ギター倶楽部定期演奏会(2025.12.14)より 指揮:長谷川郁夫

日本民謡メドレー ソーラン節~相馬節(相馬盆唄)~八木節
江部賢一(1951-2015 日) 編曲

わたしの指揮する立川市ギター倶楽部は1971年創立の歴史ある市民ギターサークルです。こちらの演奏は毎年行っている定期演奏会より本年(2025年)の演目の一つです。

日本人のDNAに響くようなメロディとノリの良いリズムをもった3曲がポップスアレンジの大御所、江部賢一先生の手によって3パートのギターアンサンブルとして楽しく効果的にまとめ上げられています。特筆すべき点としてギターをたたいて太鼓や樽のようなパーカッション効果を出す“ノック・ザ・ボディ”が随所に現れ、目を(耳を)引くことが挙げられます。 。特に終曲「八木節」では第3パートがほぼ“ノック・ザ・ボディ”で演奏するという大胆な楽譜となっていました。当日はこの曲が最終曲とされ大団円、大きな拍手をいただきました。

立川市ギター倶楽部HP(一緒に弾きませんか?)
https://tachikawa-guitar.org/

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津軽海峡冬景色 / 三木たかし ~ 長谷川郁夫 編 2025年 立川市ギター倶楽部 定期演奏会より

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https://youtu.be/WRHTddUWU2Y

2025年 立川市ギター倶楽部定期演奏会(2025.12.14)より 指揮:長谷川郁夫
津軽海峡冬景色
三木たかし (1945-2009 日)~長谷川郁夫 編曲

わたしの指揮する立川市ギター倶楽部は1971年創立の歴史ある市民ギターサークルです。こちらの演奏は毎年行っている定期演奏会より本年(2025年)の演目の一つです。
言わずと知れた石川さゆり歌唱の大ヒット曲。このような器楽演奏で聴いてもふと歌詞が脳裏に浮かび、曲の世界に惹き込まれるように感じます。さすがにこういった作品は馴染みがあるというか、メンバーさんも初めからイメージは深く理解されていますから、練習では曲の情緒を丁寧に描くことに注力して取り組みました。

立川市ギター倶楽部HP(一緒に弾きませんか?)
https://tachikawa-guitar.org/

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2026年1月 3日 (土)

ディベルティメント (木管三重奏) K439bより第4番 / モーツァルト~長谷川郁夫 編 2025年 立川市ギター倶楽部 定期演奏会より

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https://youtu.be/wtUig3dbA-8

2025年 立川市ギター倶楽部定期演奏会(2025.12.14)より 指揮:長谷川郁夫
ディベルティメント (木管三重奏) K439bより第4番
モーツァルト (1756-1791 墺)~長谷川郁夫 編曲

昨年末行われた立川市ギター倶楽部の定期演奏会からいくつかの曲をアップしたいと思っています。
よろしければどうぞご視聴ください。

まずはこちらモーツァルトから(^^)/
ディベルティメントK439bの原曲はクラリネット族のバセットホルンという楽器3本のために作られており「木管三重奏」とも呼ばれています。アレンジはギターに移植するための移調およびロングトーンの処理やオクターブの小変更などをおこないましたが、原曲の味わいを活かすためにそれらは最小限にとどめました。
練習しながら楽曲の理解が深まり、演奏が仕上がってゆくにつれ、、メンバーさんから「やっぱりモーツァルトはイイですネ!」と楽しむ様子がうかがわれ、とても嬉しかったことを思い出します。また、今回全5楽章を通して取り組むことができたことは大変充実感がありました。

立川市ギター倶楽部HP
https://tachikawa-guitar.org/

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2026年1月 1日 (木)

2026賀正 2つのロマンス(J.キュフナー) アルペジョーネと19世紀ワッペンギター

2026
https://youtu.be/tTotXmUjQXY

令和八年 / 2026年 元旦
みなさま、あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。
おかげさまで元気に楽しくギターを弾くことができました。

今年はわたしにとって一つの節目となる年にあたります。
これまでを振り返り、また気持ちも新たに
コツコツと進んでまいりたいと思っております。

「音楽は美
 音楽は愉しみ
 そして、音楽は社交」

これはわたしが座右の銘としている言葉です。
今年もみなさまとのご縁を深め
また、新たなご縁にも出会えたらと思っております。

みなさまのご多幸をお祈りしております。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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本年の演奏はヨーゼフ・キュフナーのギターデュオop.168(全60曲)より第13曲と18曲になります。
ヨーゼフ・キュフナー(Joseph Kuffner, 1776-1856)は、ロマン派前期のドイツの作曲家・音楽家でフルート作品でよく知られていますが、ギター曲も多く作っており、この作品168はエチュードとして現代の教本にも時折収録されています。アルペジョーネやワッペン型ギターが作られていた頃の音楽ですので「当時もこんな楽しみ方もされていたかもしれない」と思いながらアプローチしました。

アルペジョーネ(arpeggione)は
19世紀初頭に発明されたギターとチェロのハイブリッド楽器でヴィオロンチェロ・ギターともよばれていました。この楽器は長野の名工、石井栄氏に作っていただいたレプリカで2019年製。

ワッペン型ギターは
ラベルがありませんがドイツ・オーストリア系でおよそ100年から向こうのものです。シールド(盾)型などとも言われ、ハウザー1世やワイスガーバーなども作っていました。この個体はヘッドもスクロールしていて、指板もスカロップ加工と当時のイカしたギターという感じでしょうね。演奏は家内です。

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